2010年9月11~12日水生生物モニタリング「いきものみっけ」&「オニグルミで染色してみよう [活動報告]
前回企画していた「生きものみっけ」(きたネットさん共催)が雨天中止となり、今回はそのリベンジという事で改めてさと川探検隊恒例の水生生物モニタリング「生きものみっけ」と題した活動となりました。場所は星置川と三樽別川。
そして今回は会員の楽しい楽しいパラダイスヒュッテ泊に加え、翌日の早朝から「森と人の会」皆川さんを講師に招いての野鳥観察会(第2回目ですね)、その後パラダイスヒュッテでのオニグルミで羊毛を染めてみようという活動と盛りだくさんです。追って少しずつ紹介していきますが、
まずは星置川での生きもの探しとモニタリングです。天気は上々。曇りでしたが水温は思ったより冷たくなく、一週間前の下見の際大量発生していた蚊も少なく活動には持って来い日和。午前10時安全のためにライフジャケット、ヘルメット着用で早速川にいっせいに入りました。
①「いきものみっけ」水生生物モニタリング~川のいきもの調べ
モニタリング担当はいつもの姫田さん。
モクズカニ
このカニは足が再生途中だったので、写真を撮ろうと長く捕まえた状態でいたので怒って泡も吹いて抵抗していました。ごめんなさい。
スナヤツメ
成長して大人になりつつあるもの
ミズカマキリ
カマのような前足があります。呼吸する為の管を持ちこれをシュノーケルのように使って呼吸します。
コオニヤンマ
ヌマエビ
ウキゴリ
スジエビ
その他にヌマチチブ、ヨシノボリ、カワトンボなども見られました。
ちなみに星置川はアイヌ語で星置川の別称で「ホシポキ」に由来し、「崖の下」「下の崖」といわれたそうです。夏の暑い日には深いところで川流れも出来、もうすぐサケものぼる親しみやすい川ですね。
笑顔が爽やか。高校生植西君。
1時間半ほどの活動を終え、次の生きもの探しの場所三樽別川へ移動します。
川への入り口付近
蚊が少なく、本当に良いコンンディションの中いきもの探しができました。
石や落ち葉の裏に沢山の水中昆虫が。マツバトビケラ、カワゲラ、トビケラの抜け殻も沢山見られました。
ハナカジカ
落ち葉も紅葉しかかり。水に濡れてまた違う表情です。
ちなみに三樽別川ですがアイヌ語の「サンダラッケ」(荷縄をおろすところ)が由来とされています。
奥深い森の中の川で、この場所での生きもの探しは森林浴のような心地よさがあります。川の流れる音で会話がかき消されるほど。今回モニタリングを担当してくれた専修短大の岡田さんもマイクを使って話をしてくれましたがそうしないと聞き取りが難しいのです。岡田さんは美唄から来てくれました。ありがとうございます!
トンボも沢山飛んでいました。
観察会を終了後は、三樽別緑地へ移動し昼食を取って解散しました。
今回の生きもの探しは2つの川で行いましたが、それぞれの環境や生態の違いの比較がまた面白いと思います。
調査結果が出たらそれについても詳しく知りたいですね。
ここからは宿泊組はパラダイスヒュッテへ移動。パラダイスヒュッテは手稲山にある山小屋で北大が管理、所有しています。
到着して入り口の真上、なんと蜂の巣です。ちいさくてもう蜂は見当たりませんでしたが、大きさは大きめの鈴くらい。じっくり見てみると本当に良く出来ています。虫って凄いですね~。出入り口のような穴が、本当の鈴のように見えてまた感心してしまいました。
この日の夕食はもちろん外で焼肉でしたが、沼田さんのゴーヤチャンプルーが絶品で!本当に本当に美味しいんです!次の日の朝食の山木さんのホッキご飯も!さと川の活動の素晴らしさは自然も満喫できる上に、食も堪能できるところですね!写真、とっておけば良かった。失敗。
この日はどんどんと天気が回復してきて夜の星空がまた最高に綺麗でした。
さて活動の紹介に戻りますが、翌日早朝6時から、「旭山森と人の会」から皆川昌人さんを講師にお呼びして野鳥観察会を行いました。
朝の空気の澄んだ心地よさと言ったら、もう格別でした。
今回見たり声が聞けた鳥は、ざっと上げると次の通り。
ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、イカル、キビタキ、コサメビタキ、アオジ、ウグイス、(ちなみにこの時期のウグイスは「ホーホケキョ」とは鳴きません)アカゲラ、コゲラ。
この時期はもっとも鳥の数が減って観察会には難しいそうなのですが、その割には比較的多くの鳴き声は聞こえた様なきがしました。また数が少ないとより一羽ずつの観察内容が濃くなって理解しやすいという利点もあると思います。
指が可愛い~カナヘビ。
トリカブト
「ここのは色が濃い」と皆川さん。
いつもは旭山記念公園や円山近郊をフィールドに活躍されている皆川さんですが早朝から本当にありがとうございました!さと川の活動では鳥の印象が強いかもしれませんが実は自然のことについては本当に詳しいのです。草木から虫の生態まで、聞けば快く何でも答えてくれます。土日は大体旭山記念公園内の「森の家」にいらしていて、遊びに行けば公園内も案内してくれます。是非一度足を運んでみてください。
観察会を終えパラダイスヒュッテに戻ったら朝食と活動の準備にかかります。
②オニグルミで染色してみよう~羊毛染色体験
これがとれたてのオニグルミ。
今年は豊作との事で、前日会員何人かで拾いに行ってきました。
オニグルミはアイヌ語でネシコといい、オヒョウの繊維を良く染めていたそうです。
今回このクルミの染料で羊毛を染めました。この染めた羊毛はまた冬の活動でマスコット作りに発展していきます。
全て手作業のこの全工程を何とか最後までやり遂げるべく後藤さんを筆頭に頑張ってきました。
今回は補足として初めての挑戦ですが赤シソでの染色も同時進行で行ってみました。
ここではざっと工程を紹介しておきます。
クルミはまず削ります。
シソはちぎります。
鍋でぐつぐつ煮ること30分。
こんな色
羊毛投入
鉄釘を入れて色落ちを防ぎます。
絞りにしたハンカチ投入。
赤シソには酢酸を入れてより鮮やかな赤に。
煮る事1時間、こんなに綺麗に羊毛が染まりました~!大成功です!
赤シソのハンカチは実はあの後乾かしてみましたが色が薄くて搾りの柄にはなりませんでした。葉をもっと入れても良かったと思います。また違う素材でもチャレンジしてみたいと思っています。
もうススキの背ががこんなに高くなって前日の夜空もそうでしたがすっかり秋を感じる様になりました。
さと川の活動も秋の活動へと移っていきます。次回もお楽しみに~。
「いきものみっけ」終了後、自分が見たもの、捕まえたもの、印象に残ったものを書いてみました。
細かく沢山書いてくれた子もいて、見ていて楽しくなりますね~。みんな上手です!
2010-09-13 16:07
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カナヘビかわいいですね。
たしか可愛い蛇の意味からきてカナヘビとなったと思います。
なんか蜂の巣オブジェというか電灯のデザインのようですね。
モクズガニの小さなはさみは初めて見ました。
よくよく観察するといろいろな物が見えてきて楽しいですね。
by 姫 (2010-09-16 20:03)